「科学革命の構造」以来の遍歴 / The Road since Structure (Kuhn)

• Thomas S. KUHN著, James CONANT, John HAUGELAND 編, 2000年: The Road since Structure --Philosophical Essays, 1970 - 1993, with an Autobiographical Interview. University of Chicago Press, A5判 335ページ. [わたしはこの版を読んだ]
  日本語版: トマス S. クーン著, 佐々木 力 訳 (2008年): 構造以来の道。みすず書房。

本論は、 「クーンに積極的評価を」と題して「科学」(岩波書店) 2001年8月号に 掲載された原稿の前の段階の覚え書き(2001-05-22)です。 「科学」にのった文章では、 Kuhnに関する誤解(とわたしが信じること)を解くことに話題をしぼったのですが、 そのとき省略した、わたしなりの科学哲学的思考を含めて示しておきたいと思います。

補足1は、 本論や「科学」にのった文章を書いた際に、 重要とは思ったが長くなるので省略した論点を述べたものです。

補足2は、 QUINE (クワイン)の思想について読んだのをきっかけに 考えたことを補足したものです。

補足3は、 KUHNの著作の翻訳に関する感想ですが、 むしろわたしの翻訳論というべきかもしれません。