深井 有, 2011: 気候変動とエネルギー問題 ― CO2温暖化論争を超えて (中公新書 2120)。中央公論新社。 ISBN 978-4-12-102120-5.
この本については、7月下旬に出版されたときに次のところにコメントを書きました。もっともだと思うところもありますが、IPCC関連の話題などの記述はひどすぎます。
http://macroscope.world.coocan.jp/yukukawa/?p=1508
> 地球温暖化と二酸化炭素の増加は無関係。 > 国際的機関がねつ造したデータ等、その証拠が集まりつつあるという。 > なぜそのような陰謀を企てたのか。著者は書く。 > ＜平たく言えば（中略）金儲(もう)けの種になる＞。 > それでも日本では今も二酸化炭素削減のため年間１兆円以上もの予算が消えている。 >（中公新書、８４０円）
この紹介文を書いた人も、IPCCが捏造をしていると思ってしまったようです。読売新聞社全体がそう主張しているわけではないと思いますが。
この本の地球温暖化の部分については、sus-edu さんのコメントもあります。
2011-08-31 深井有「気候変動とエネルギー問題」（中公新書）徹底分析
「ホッケースティック曲線」批判を主眼に据えた懐疑論
http://d.hatena.ne.jp/sus-edu/20110831
2011-09-01 深井有「気候変動とエネルギー問題」（中公新書）徹底分析
IPCCとその科学に対する無理解
http://d.hatena.ne.jp/sus-edu/20110901