カナダ政府は、地球温暖化問題の重要性を否定しておらず、それに積極的に取り組む姿勢を表明しています。 しかし実際の政策は、タールサンド開発をはじめとして、ますます化石燃料に依存する傾向があります。
そして、2000年から続いてきた気候・大気科学研究基金 (Canadian Foundation for Climate and Atmosphere Sciences)を、代わりになるものを作るでもなく、打ちきってしまうのだそうです。これはGlobe and Mailという新聞の昨年3月9日の記事 http://www.theglobeandmail.com/news/national/budget-deep-freeze-will-lead-to-end-of-climate-research-lab/article1495628/ に報道されました。その後も方針は変わっていないそうです。もちろん科学一般の研究資金はありますが、温暖化関連に限らず気象の基礎研究や大気汚染に関する研究も大幅に縮小されそうです。
この件は、ClimateSightというブログの今年2月24日の記事 http://climatesight.org/2011/02/24/climate-scientists-out-in-the-cold/ で読みました。(この筆者は大学1年生だそうですが、このたぐいの話題を扱うブロガーの間では、しっかりした文章を書く人として知られています。)