3. 大循環モデルによる気候感度に関する研究
これまで見てきたEBMは、現実の気候を大幅に簡略化したものである。中でも、
水循環を省略して雪氷の存在を温度条件だけで決まるとしていること、および、
大気と海洋による水平熱輸送のパラメタ(North型の場合拡散係数D)が気候の違いに
伴って変わらないとしていることが気になるところである。一方、大循環モデル
(GCM)では、実験の数をあまり多くできないという制約はあるが、運動や水蒸気
輸送がexplicitに表現されているため、これらの問題に、より直接的な答えかた
ができると期待される。いくつかの研究例を見てみよう。
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阿部 彩子・増田 耕一, 1993
HTML版: 増田 耕一, 1995-09-18, 改訂 2006-08-14