13. 公開・出版、結果の照合、監査証跡の発表

Peter Thorneによるブログ記事 White paper 13 - Publication, collation of results, presentation of audit trails (2010-07-26) から日本語訳した。ただし必ずしも完全な訳ではない。【...】は訳者による補足や原語併記。

白書原案のこの部分の著者は、Song Lianchun (中国国家気候センター), Zhou Zijiang (中国国家気象情報センター), Peter Thorne (USA NOAA NCDC), Kate Willett (UK Met Office Hadley Centre), Guo Jianxia (中国気象局気象観測センター), Karl Taylor (USA LLNL PCMDI).

「公開・出版、結果の照合、監査証跡の発表」の白書は議論材料としてここ(PDF文書)に提供されている。コメントを書きこむ際にはローカルルールを守るよう注意していただきたい。また、コメントする前に時間をとってPDF文書全体を読み、できればコメントをもとの文書と相互参照できるように節の題目やページ番号・行番号を参照して述べていただきたい。

提言(recommendations)

• 1. データプロダクトを公開する際には、プロジェクトの成果として、データ自体のほかに、プロダクトを作成する過程に関する次の情報を必ず提供することを勧告する。
  • (1) 源となったデータ(データバンクのバージョン、観測地点、期間)の一覧と、その方法論的根拠【methodological rationale】
  • (2) 品質管理の方法と品質管理に関するメタデータのフラグを記述したファイル
  • (3) 均質化された、または格子化されたバージョンのデータ(両方でもよい)
  • (4) 品質評価報告。少なくとも【プロダクト作成時までの】白書に記述された共通のテスト例の最小限のセットについて実行した評価を含むこと。
  • (5) データの構築方法や関連したプロダクト【の記述】をもとにした論文。ISI【Thomson-Reuter社の学術文献目録サービスをさすと思われる】に認められた雑誌にのった査読済み論文であること。
  • (6) 加工の全ステップを記述した監査証跡【audit trail】の公開。【計算機プログラムの】ソースコードを含めることが望ましい。
• 2. データセットは、その有用性を高めるために、CMIP【結合モデル相互比較プロジェクト、http://cmip-pcmdi.llnl.gov参照】のポータルサイトと似た共通のポータルサイトから、共通の書式で提供されるか、少なくともミラーされるべきである。
• 3. 末端の利用者が希望する使いかたでデータを扱えるように、道具となるソフトウェアを用意することを考えるべきである。

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