大気にとっての熱源の大規模な分布という観点: いちおうのまとめ

グローバル大規模にみた熱帯の季節平均の循環 (Chen (2003)の議論)

• 下層の低気圧、上層の高気圧は確かに大陸上にある。
  (モンスーントラフ、チベット高気圧)
• 積雲・熱源・上昇流・下層の収束・上層の発散の中心は東にずれている。
  (西太平洋) (南アメリカの場合は陸上のアマゾン流域)
• 冷源・下降流・下層の発散・上層の収束の中心が西にある。
  (サハラ) (ペルー沖東太平洋)
• ずれているからこそ定常的に維持できる
  海洋物理の大循環論でいうSverdrup balance

海陸コントラストというよりも海・海コントラスト?

• 積雲・熱源・上昇域が海上にある場合、海面水温が高いところにある。
  (1997/98の強いエルニーニョでやっと東西太平洋がほぼ一様になった。)
• 大気海洋結合モデルで山の高さを変えた計算 (Abe, Kitoh and Yasunari, 2003; Abe, Yasunari and Kitoh, 2004):
  チベット高原が低いと、東西太平洋の海面水温コントラストは弱い。
  ...やはり大陸(むしろ山岳)はモンスーンの形成にかかわっている。

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