[気象衛星 ひまわり 8号のデータ (千葉大による緯度経度格子データ) を読む] の事例

気象衛星 ひまわり9号 画像の事例: 2023年 10月 13-14日

千葉大 CEReS では、ひまわり 8, 9号の観測データを、 リアルタイムに緯度経度格子に変換してアーカイブし、FTPサーバー から公開している。 気象衛星のシステム、インターネット基盤にくわえて、千葉大のサーバーのシステムが 頑丈につくられているおかげで、どんな日にもデータを見ることができる。 (立正大学内の計算機では、ふつう、FTPで大学外とデータをやりとりできなくなっているが、 増田の研究室の Linuxマシン "hamana" では 情報基盤センターの許可をとったので、FTP受信できる。)

事例

2023年 10月14日に「環境気象学アドバンスト」の気象観測をふくむ実習をおこなったので、 その前日と当日の赤外と可視の画像データを取得し、bzip2 圧縮を展開し、 日本付近の緯度経度領域を切り出し、物理量に変換し、 関東地方をふくむ領域の空間分布を作図した。

時刻は、原則として 10 分ごとのデータがあるが、 そのうち 1時間ごとの正時 (00分) のものを取得した。 ただし、13日 01 UTC だけ、正時のデータが千葉大学のサーバーに見あたらなかったので (衛星のオペレーションで観測がおこなわれなかったと推測される)、10分後のものを採用した。

赤外画像は、北緯 20~50度、東経 120~150度の領域 (ファイル名にふくめる略号 「gjapan」) を切り出し、 物理量 (輝度温度、つまり黒体放射とみなしたときの黒体の温度) に変換した。

可視画像は、北緯 30~50度、東経 125~145度の領域 (略号 「sjapan」) の領域を切り出し、 物理量 (規格化された反射、つまり真上から太陽光があたって全部反射したばあいを 100 % とした反射光の強さ) に変換した。

いずれも、北緯 34.5~38.5度、東経 136.5~141.5度の領域 (略号 「gkanto」) を 地図上に作図した。 色は、数値を区別するためにとりあえずつけたものであり、 値が大きいところを赤系、小さいところを青系、中間の狭い範囲を薄い黄色にしている。 気象衛星画像に通常つかわれる濃淡とちがっている。

切り出し、物理量への変換、作図をするプログラム

("hamana" の /home/masudako/ex/himawari_chiba に置いた Python プログラムのうち ファイル名に「202310case」という文字列をふくめたものである。)

[2022年12月の事例] と ほとんど同じなので、そのページにあげたものを参照してほしい。 ただし、日付を変え、特定の時刻について正時でなく10分後の画像をあつかう処理を追加している。 また、作図プログラムは緯度経度範囲がちがう。


画像 (物理量の空間分布)

UTCJST赤外画像 (輝度温度 K)可視画像 (反射 %)
2023-10-12 15:002023-10-13 00:00tbb2023101215_gkanto.png
2023-10-12 16:002023-10-13 01:00tbb2023101216_gkanto.png
2023-10-12 17:002023-10-13 02:00tbb2023101217_gkanto.png
2023-10-12 18:002023-10-13 03:00tbb2023101218_gkanto.png
2023-10-12 19:002023-10-13 04:00tbb2023101219_gkanto.png
2023-10-12 20:002023-10-13 05:00tbb2023101220_gkanto.png
2023-10-12 21:002023-10-13 06:00tbb2023101221_gkanto.png
2023-10-12 22:002023-10-13 07:00tbb2023101222_gkanto.png
2023-10-12 23:002023-10-13 08:00tbb2023101223_gkanto.png
2023-10-13 00:002023-10-13 09:00tbb2023101300_gkanto.png refl2023101300_gkanto.png
2023-10-13 01:102023-10-13 10:10tbb2023101301_gkanto.png refl2023101301_gkanto.png
2023-10-13 02:002023-10-13 11:00tbb2023101302_gkanto.png refl2023101302_gkanto.png
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2023-10-13 04:002023-10-13 13:00tbb2023101304_gkanto.png refl2023101304_gkanto.png
2023-10-13 05:002023-10-13 14:00tbb2023101305_gkanto.png refl2023101305_gkanto.png
2023-10-13 06:002023-10-13 15:00tbb2023101306_gkanto.png refl2023101306_gkanto.png
2023-10-13 07:102023-10-13 16:10tbb2023101307_gkanto.png refl2023101307_gkanto.png
2023-10-13 08:002023-10-13 17:00tbb2023101308_gkanto.png
2023-10-13 09:002023-10-13 18:00tbb2023101309_gkanto.png
2023-10-13 10:002023-10-13 19:00tbb2023101310_gkanto.png
2023-10-13 11:002023-10-13 20:00tbb2023101311_gkanto.png
2023-10-13 12:002023-10-13 21:00tbb2023101312_gkanto.png
2023-10-13 13:002023-10-13 22:00tbb2023101313_gkanto.png
2023-10-13 14:002023-10-13 23:00tbb2023101314_gkanto.png
UTCJST赤外画像 (輝度温度 K)可視画像 (反射 %)
2023-10-13 15:002023-10-14 00:00tbb2023101315_gkanto.png
2023-10-13 16:002023-10-14 01:00tbb2023101316_gkanto.png
2023-10-13 17:002023-10-14 02:00tbb2023101317_gkanto.png
2023-10-13 18:002023-10-14 03:00tbb2023101318_gkanto.png
2023-10-13 19:002023-10-14 04:00tbb2023101319_gkanto.png
2023-10-13 20:002023-10-14 05:00tbb2023101320_gkanto.png
2023-10-13 21:002023-10-14 06:00tbb2023101321_gkanto.png
2023-10-13 22:002023-10-14 07:00tbb2023101322_gkanto.png
2023-10-13 23:002023-10-14 08:00tbb2023101323_gkanto.png
2023-10-14 00:002023-10-14 09:00tbb2023101400_gkanto.png refl2023101400_gkanto.png
2023-10-14 01:002023-10-14 10:00tbb2023101401_gkanto.png refl2023101401_gkanto.png
2023-10-14 02:002023-10-14 11:00tbb2023101402_gkanto.png refl2023101402_gkanto.png
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2023-10-14 04:002023-10-14 13:00tbb2023101404_gkanto.png refl2023101404_gkanto.png
2023-10-14 05:002023-10-14 14:00tbb2023101405_gkanto.png refl2023101405_gkanto.png
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2023-10-14 07:102023-10-14 16:10tbb2023101407_gkanto.png refl2023101407_gkanto.png
2023-10-14 08:002023-10-14 17:00tbb2023101408_gkanto.png
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2023-10-14 14:002023-10-14 23:00tbb2023101414_gkanto.png
UTCJST赤外画像 (輝度温度 K)可視画像 (反射 %)
2023-10-14 15:002023-10-15 00:00tbb2023101415_gkanto.png

2023-10-15
増田 耕一 (MASUDA Kooiti)
[環境気象学アドバンスト (増田担当分)] [気象衛星 ひまわり 8号のデータ (千葉大による緯度経度格子データ) を読む] [計算機を利用した気象分野の実習の教材]